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いざ行かん、バルカン
クロアチア〜イタリアの旅, 2011年
はじめに
 2011年の9月下旬から10月上旬にかけてクロアチア〜ローマを旅した。パリを起点に、LCC(格安航空会社)のイージージェットを使ってクロアチアの首都ザグレブに入り、イタリアのローマから戻るという旅程である。
 2度目の場所が多かったとはいえ、ザグレブは20年ぶりで、ところどころ記憶の片隅にかすかに残っている程度である。遠い記憶と重ねながら、今のクロアチアを歩いた。

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電車道の夕景(クロアチアの首都ザグレブ)

 おりしもクロアチアでは、EU加盟をめぐって議論があった。広場では加盟反対派の演説が行われていた。結局、2013年7月1日にクロアチアは28番目の加盟国としてEUに加わることになる。私は一介の通りすがりに過ぎないが、それでも旧市街の重みある立派な建物群や、憩いの広場が後世まで存続することを願う。

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都会の一画にある児童公園

 ローマからパリのフライトが安かったので、帰りはローマから飛ぶことになっていた。移動距離は長いが、クロアチアのザグレブからローマまで列車を乗り継いだ。途中、スロベニアの首都リュブリャーナに立ち寄る。スロベニアは一足早くEUの加盟国になっている。イタリアやオーストリアに接している分、ヨーロッパの匂いが濃く、首都の空気には落ち着きのある余裕が感じられた。

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プラタナス並木とバス停(リュブリャーナ)

 ザグレブはとくにどうということのない、地方都市のようなゆったりとした町だった。それでもアジアからたどり着けば物珍しいものが多く、あちこち見て歩いた。
 パリでイージージェットに乗る場面から日帰りのフィレンツェ旅行まで、主な見聞を旅行記にまとめましたので、よかったらお読みください。

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町なかの教会の正門前

(2013.9.12 記)