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ラオス街エッセイ
〈番外〉タイ:ウドンタニ1泊2日 
 今回は番外編。ビエンチャンに1週間くらいいるとダレてくるので、滞在8日目にタイに出国し、ウドンタニで1泊して戻ってきた。ビエンチャンから行くとウドンタニは大都会で落ち着かなかったが、いい気分転換になった。

 
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mark 出 発
 少し疲れが出たのか、荷物をもって自力でバスターミナルまで行くのは負担な気がし、ウドンタニ行きのバスチケットを前日に宿で頼んだ。予想以上の料金だったが、気に入った宿だったので言い値で買う。バスターミナルの窓口では当日しか買えないので、送迎以外にも、各方面に手数料を払う必要があるのかもしれない。

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ウドンタニ行きの手書きチケット

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ウドンタニ行きの国際バス。なかなか豪華

mark 国境越え
 タイとラオスの国境はいまではのんびりとしたもので、手続きは事務的なものだが、陸路の国境越えというのはいつもそれなりの緊張を覚える。
 ラオスの出国とタイの入国に合わせて1時間以上を要した。とくにタイの入国に時間がかかる。タイバーツがないので両替をしたかったが付近に両替所は見当たらず、バスの運転手に聞いても国境に両替所はないとのことだった。

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タイ側の入国審査。思った以上に時間がかかった

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タイに入国し、人々の緊張がゆるむ

 タイに入れば、あとはウドンタニまでバスに1時間座っているだけだ。

mark 到 着
 ウドンタニのことは昨日、宿の下調べをした程度でほとんど何も知らない。バスターミナルはのんびりとした空気に覆われてはいるが、ホームは16番線くらいまであり、バスがときおり発着するたびにその周辺が活気づく。

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ウドンタニのバスターミナル

 まずは両替、と思って窓口を一通り眺める。しかし、ここにはチケット売場しかないようだ。チケット売場は基本、タイ語表記のみだが、さすがにノンカイとビエンチャンの窓口だけは最低限の英語表記がある。

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ビエンチャン行きの切符売り場

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窓口の左側に貼ってある時刻表

mark 宿と両替
 両替所がないとわかったので先に宿だ。昨日見つけた親切なサイト(下欄外のリンクを参照)で目星を付けておいた、トップマンションという宿に向かう。
 部屋を見せてもらって1泊することに決めたあと、両替所を聞き、戻ってくるまで荷物を預かってもらう。フロントの男女は適度に気さくで、すべてに柔らかく笑顔で対応してくれる。
 バスからちらっと見たのだが、バスターミナルの近くにセントラルプラザという近代的なショッピングモールがある。これを一目見ただけでラオスとは隔世の感があると思う。このなかで両替ができるという。

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清潔で明るい部屋。ベランダもある

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セントラルプラザ

 セントラルプラザの3階に銀行が何軒も入っている。なんとなく一番奥にあるバンコク銀行に入る。整理券を取り、番号が表示されたら窓口に行く。ラオ語の会話集を見て「ヤク・チャ・ピアン・ガン」と言ってみたら通じた。たぶんタイ語か地元のイサーン語とほとんど同じなのだろう。
 ビエンチャンの両替所では簡単に両替できたのに、ここでは管理が厳しい。紙幣とパスポートのコピーをA4の紙1枚にまとめてとり、そこにぼくと行員がそれぞれ署名する。紙幣のコピーに署名などをしたのは初めてだ。とにかくこれで滞在分のバーツが手に入った。
 宿に戻ってようやくチェックイン。

 昼メシを食べていないのでバスターミナルの周辺に行ってみる。セントラルプラザの向かいの屋台で麺を食べる。タイならクイッティオという米の麺かなと思ったが、タイ事情には疎いので、とりあえず「ミーニャン?」とラオ語で聞いてみる。何があるの?というつもりで聞いたのだが、はたして通じたのかどうか、おばさんは棚の隅にある麺を指さす。黄色い小麦麺と、米の太麺と細麺がある。ぼくは米の細麺を指さす。
 出てきた麺はこれまで経験のないスープで、とてもうまい。「すっきり」と「こってり」の中間で、醤油味だけど濁りがあり、味噌とは違うが何か豆ベースの調味料が入っている感じがする。
 出しなに「タオダイ?」と、これまたラオ語で値段を聞く。
 35バーツ。少し高い気もするが、ぼくの物価感覚は15年前のままなので当てにならない。

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もちっとした米の細麺と独特のスープがうまい

 ☞ 後 編 につづく
 

〈参考リンク〉