壁のくすみを消してみたくて、写真をモノクロモードで撮ってみる。多少は立派に見えるだろうか。
ところがどっこい、である。
門を抜けると噴水とベンチがあり、ちょっとした憩いの広場になっている。観光客が記念写真を撮ったり、ビエンチャンっ子らがベンチで休んだり、人びとが思い思いに過ごす。外国人に見せるための歴史的な記念碑ではなく、いまを生きる地元民が気楽にくつろぐ場所になっている。
そんな自由で開放的な空気がとても心地よかったので、私も周囲の写真を撮りながらしばらく夕風に吹かれた。
ベンチで休んだり写真を撮ったりして気ままに過ごしていると、あっという間に空が黄昏れる。
日が落ちるとライトアップされる。黄色いランプがかなり効果的だ。
黄昏のパトゥーサイは化粧が見事で、ファンタジックでさえあった。