見たところ、国際バスはいすゞと現代(ヒュンダイ)が多い。
国際バスのチケットを買うにはパスポートの提示が必要のようだ。コンピュータのような近代的なものはなく、チケットは手書きの紙切れだ。事前予約といった華麗なサービスもないが、宿で高額の手数料を払えばなぜか翌日のチケットが買えてしまう。
待合所や発着レーンには時おり物売りが回ってくる。興味本位で見ていると、豆菓子はそれなりに売れている。男が古本を何冊か抱えているのは売り物だろうか。敷地の出入口周辺には店が集まっていて、通過する車やバス客、そして店に立ち寄る客で混み合う。
多くの人びとが次の場所に向けて気持ちを昂(たか)ぶらせている、そんなエネルギーに満ちた空間はとても刺激的だ。