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自作ページに
ビルマ語を
表示させる
 あるウェブページにビルマ語(ミャンマー語)の単語を載せたところ、iOS 7にはビルマ語フォントが入っておらず、そのままでは表示できないことがありました。とくに手順というほどのものはありませんが、自作ページでのビルマ語表示についてメモしておきます。
 OSやブラウザに依存しないことを期待していますが、AndroidやWindows IEでの表示については未確認です。(2013年10月現在)
〈動作例〉
次の文字が正しく表示されるでしょうか? ပေ့ကြီး  ကာလူ့
(1) Unicodeフォントのダウンロード

 ビルマ語のUnicodeフォントはいくつかあるようですが、私は汎用性が高そうなTharLonを選びました。
 TharLonのダウンロードページ→ Download: TharLon Myanmar Unicode Font

(ダウンロードしたフォントファイルは適当なディレクトリに置いておきます)

 参考までに、ビルマ語のUnicodeフォントの一覧は ここ にあります。英語ですが表形式なのでわかりやすいと思います。

(2) eotフォントの作成

 IE用にeot形式のフォントファイルを用意したほうがいいらしいので、ダウンロードしたTrueTypeフォントからeotフォントを作成します。私は ttf2eot というウェブツールを使いました。作成したeotフォントは元のTrueTypeフォントと同じディレクトリに置くのが無難でしょう。

(3) スタイルの指定

3-1:
CSSでfont-familyの設定をします。形式は次のとおりです。

@font-face {
 font-family: "<name>";
 src: url("<dir>/xxx.eot");
 src: local("<name>"),
  url("<dir>/xxx.ttf") format("truetype");
}

〈設定〉
マーク <name>:フォント名
マーク <dir>:フォントのURI
マーク xxx.eot:EOTフォントのファイル名
マーク xxx.ttf:TrueTypeフォントのファイル名

3-2:
 html要素のidまたはclassに上記で設定したフォント名を指定します。

例1classに指定
.ccc { font-family: <name>, serif; }

例2langに指定
:lang(my) { font-family: <name>, serif; }
これは、html側でlang="my"を指定した要素に適用されます。

 ……手順は以上です。
 これで少なくとも iOS 7のsafariでビルマ語フォントが表示されました。
補 足

マーク ビルマ文字の入力について:
 本格的に入力するには何らかのスクリプトが必要でしょうが、数語をちょっと入力する程度なら文字参照(&#xhhhh;:hhhhはUnicodeの16進値)で十分可能です。
 ビルマ文字のUnicode値は、たとえばWikipediaの下のほうに出ています。
 また、Unicode.orgには一覧表のpdfがあります。

 ビルマ語の英字転写からビルマ文字に変換するツール ☞ こちら

2013.10.29 改