カトマンズ雑記
踏み交わす旧市街
2012.12.30 〜 2013.1.03
カトマンズの旧市街は車とバイクがすっかり増えていた。それでも道ばたやちょっとした広場、あるいは祠(ほこら)の前には多くの即席市場が展開され、売る側と買う側、双方の日常を支えている。
(左上)タメルの即席市場。(右下)アサン・チョークに抜ける細道。
中央に仏塔を置いたタヒティ・トーレからチョラ・チョークを通り、殷賑(いんしん)の広場アサン・チョークに向かう道のりが気に入っている。タメルからバスターミナルに行くとき、ちょうどこれが最短ルートと重なるので、行き帰りに通ることになる。
朝のアサン・チョーク入口
チョラ・チョークは小さな細い広場で、北面にわりと立派な祠堂(しどう)がある。主要な2つの広場をつなぐ小道が斜めに通るため、人通りが絶えない。祠堂の前にも道ばたにも、即席の八百屋が開かれる。
チョラ・チョーク2景。(左上)祠堂の前、(右下)左奥から右手前に小道が通る
アサン・チョークからインドラ・チョークに至る通り、すなわちアサン・トーレは、重みのある数階建ての建物が両側に並び、一階がたいてい商店になっている。車はさすがに通らないものの、雑踏が行き交うなかをバイクが通り、人力車が走る。
(左上)角のスパイス屋。(右下)人通りが絶えない道、アサン・トーレ
スパイスの小袋を多量に陳列する店
アサン・トーレ。西暦では大晦日だけど、ここでは基本的に平日
路傍の「市場」で売り買いする男性
インドと中国の間にあって、世界経済からまったく取り残された国だけど、路地には人びとの簡素な暮らしが地味に息づいている。
(2013.6.11 記)