原 点
私の原点ともいうべき本があります。
上温湯 隆(かみおんゆ・たかし)という人の旅行日記をもとにした『サハラに賭けた青春・上温湯隆の手記』と『サハラに死す・上温湯隆の一生』(いずれも時事通信社)です。
上温湯さんは学校を中退したあとバイトで資金をつくり、世界をヒッチ旅行します。やがてサハラに魅せられ、ラクダによる単独横断に挑戦します。当時、サハラの単独横断に成功した人はいませんでした。しかしその思いもむなしく、途中で渇死してしまいます。
一冊目はたしかアフリカ縦断記で、二冊目が絶筆のサハラ横断日記だったと思います。それはたんなる旅日記を超え、日本社会への批判などが盛り込まれたエネルギッシュな読み物でした。私はこれを小学校高学年の夏休みに読み、大人になったらぜったい旅をしようと決めたのでした。
※写真はサハラとはまったく関係なく、南仏アルルのカフェ・ヴァン・ゴッホです(笑)
大 阪
なにを隠そう、私は大阪ネイティブでございます。しかも河内モン! 野球なら阪神タイガース……。大阪ではカッコつける奴が嫌われ、周囲の笑いを取る者が好まれる傾向があります。自然体でいいから楽やね。
好き嫌い
ありがちな内容ですが、ここで好き嫌いなどを挙げてみます。
・とっても嫌いなこと:順番などをボーーっと待つこと。
・好きな言葉:「転がる岩にコケは生えない」「明日は明日の風が吹く」
・好きな昔話:三年寝太郎
・特 技:寿限無の名前を最後まで言える(笑)
あれこれ
ついでに個人的なことも少し書いておきます。
(本 職) 英語の技術翻訳をやってます。内容は技術資料や特許、マニュアルなどなど。堅い?商売でございます。(血液型) O型、Rh+。
(高 校) 地元の高校に通い、陸上部で中距離を走ってました。
音楽・アート
最近はゆっくり小説を読んだり音楽を聞くことが少なくなりましたが、せっかくなのでもうちょっと書いておきましょう。
・最近よく聞く音楽
すっかりインディーズ専門になりました……
・昔好きだった洋楽アーティスト
The Time、シーラE、ジョディー・ワットリーなど。
要するにミネアポリス系!
・昔好きだった邦楽アーティスト → 永井龍雲
・興味ある画家 → ダリ、ミロ、ルネ・マグリット
好みの作家
最近あまり読んでませんけど。
・石川淳
「白頭吟」「狂風記」「六道遊行」「荒魂」
日本文学界でこの人の右に出る人はいないと私は思ってます。
・永井荷風
「ふらんす物語」「濹東綺譚」「梅雨のあとさき」
時代に対する超然さと放蕩さ。
・中上健次
「鳳仙花」「千年の愉楽」
紀州の路地に狂い咲く一輪の夏芙蓉。
・泉鏡花
「高野聖」
夢かうつつか、幻影的な儚さのなかで一瞬かがやく光輝。
・平野啓一郎
「葬送」「高瀬川」「最後の変身」「決壊」
正攻法で書く現代小説の冒険家。
このごろはミステリーやラノベを含めて雑多に読んでます。
旅行歴
たまに海外に行って視点や感覚を変えるのが心地いい。
- グルジア (2014年) 独特の時間と文字に囲まれて
- コソボ周辺 (2014年) 戦いに倦(う)んだバルカン世界
- ビエンチャン (2013年) 変化と不動のはざまで
- カトマンズ (2012年末〜翌正月) 変わらぬ喧噪と現実
- 香港 4日間(2012年) LCCで行く深夜発着の旅
- 台湾 5日間(2012年) 大いなる地方都市・台中に滞在
- 北部ラオスと雲南 (2012年) 雲南省の延長のような山と田園の世界
- クロアチア (2011年) 明るい落ち着きのあるバルカン世界
- 極東ロシア (2010年) ロシア人が築いた最果ての都会
- ポルトガル (2009年) 大航海時代の栄華の残り香
- 中国雲南省と上海 (2007年) 大変身と昔ながらの生活様式
- 南仏プロバンス (2005年) 明るい太陽と芸術家の哀愁
- スロベニア(+パリ) (2004年) EUに加盟した旧ユーゴの優等生
- ウェールズ&ロンドン (2003年) なだらかな丘陵とジェントルな人たち
- アルメニア (2002年, 1998年) 脱ソ連に向けて動き出した歴史ある国
- 上海 4日間(2002年) これが中国??
- グルジア (2001年) 豊かな農業国、but カネがない
- ソウル 3日間(2001年) 気楽なぶらぶら旅
- カトマンズ (2000年) インドとチベットと先住民が生み出す悠久の混沌文化
- 台湾 5日間(2000年) 地方色ゆたかな台南がいい
- 広州・福建 (1999年) 土着の中国、人民の中国
- イラン (1998年) 栄光の歴史、イスラム支配される現在の鬱屈
- カンボジア (1996年) サトウヤシが点在する農村風景
- 雲南省 (1995年、1994年) 古き良き非漢エリアを満喫
● 当面の目標
これからも旅行記を中心に文章を書いていきたいなーと思います。
とりあえず、こんなところでどうでっしゃろ?